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「ごめ、だい…じぶ…?」
鼻をおさえ涙目になっていた俺の手の上から、心配そうに撫でてくれる。
「だいじょぶっす、てかどうしたんすか急に立ち止まって」
ちゃんとついている事を確認すると、わんこ先輩を見上げ首をかしげてみる。
「…えと、先、ちょこが、い…」
「ああそっすね、荷物取りに行った後だと手一杯になっちゃいますもんね」
じゃあこっちっす、と向きを変え進もうとすると手を握られる。
なんか、あれだな。
リード掴んでる気分。
「…ももちゃ、」
「………」
「ももちゃっ、!」
「あっ俺?!」
誰か知り合いがいたのかと思ったがまさかの俺だった。
つながれてるリードもとい手を引かれなければ気づかなかった…
だが桃真だからももちゃんとは…
「俺の名前とうまって読むんすよ先輩」
「ももちゃ…だめ…?」
うっ、そんな捨てられた子犬みたいな目で見られると
「ももちゃんでイイっす」
許したくなるでしょうもう!!!
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