スタート地点

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鏡に映る自分の姿に、大きくため息を吐く。 中卒後、編入前に姉と母に羽交い締めにされ、気づいた時にはギンギラギンになって、何を言われるか分からないため2年生になった今でも色を維持している髪が、鋭く尖る目に被る。 その瞳は三白眼になるほど小さく、視力が悪い為目つきも悪くなる。 しかも真顔なのにつねに怒っているように見えるこの顔も含め、 簡単に言えば人相がとても悪いという事だ。 またため息を吐き、寝癖がないことを確認すると、少し小走りでドアの前に立つ。 ひと呼吸おくと、ドアを軽くひ 「遅い!!!!」 らいたら向こうから無理やり全開に開かれた。 手からすっぽ抜けたドアノブの感触がじんじんする。 聞こえるように舌打ちすると、目の前に立つ男を睨みつける。 「てめえこそ何様だよ…、つか時間考えろよ何時だと思ってんだ」 今では板に付いてきたヤンキー風睨みのきかせ方。 中学の頃は、この顔のせいで周り不良しかいなかったから、むしろ睨まれる側だったな…。 つか返事がないけど大丈夫か?前髪で目元隠れてるからそこまできつくなかったと思うんだけど…… 「………俺様を知らないと?」 「は?」 いまコイツなんて言った?俺様?ちょっと待てこのご時世に俺様とか言う奴が居るのかよ天然記念物に登録しとけよこんなところに野放しにしとくなよ 「仕方が無い。俺様が直々に名乗ってやろう。」 「あ、そういうの良いです。」 セールス帰れ
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