VII

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 「つっても照明を作ったり、ランチマットを何もないところから出したりはできないからな~。俺も魔法使いになりてえな。」  魔法使いになりたいと言う言葉を、まさか聖騎士の口から聞くことになるとは思わなかった。そういえば最初会った時は魔法を見せてくれなんて言っていたよな。冗談では無く本当に魔法が好きなのか。  「ほんとおまえは変わった聖騎士だな。」  「そうか。まあ褒め言葉として受け取っとくよ。」  にかりと笑う青年の顔を直視していられなくてウェルナーが俯いた。  丁度良く授業の終わるチャイムが鳴り急いで教卓に戻る。3人にまた新たな課題を出し今日の呪文学の授業は終わりになった。
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