20584人が本棚に入れています
本棚に追加
いややっぱり、夢かもしれない。
都合が良すぎる。
自分を認めてもらいたかった、自分に自信がほしかった私。
ある程度の自信は持てたけど、何か一つ『大きな証』みたいなものがほしいなんて、思っていたから、
こんな都合の良い夢を見ているんだ。
――だって。
近付いて来た、黒いスーツの、背の高い男性。
驚くほどに整った顔立ちに、柔らかな表情。
彼は周囲が振り返るようなイケメンだった。
「――お久しぶり、美咲」
そう言って、屈託なく微笑む。
「――シンくん」
ほら、都合の良い夢だ。
最初のコメントを投稿しよう!