天使の再会

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いややっぱり、夢かもしれない。 都合が良すぎる。 自分を認めてもらいたかった、自分に自信がほしかった私。 ある程度の自信は持てたけど、何か一つ『大きな証』みたいなものがほしいなんて、思っていたから、 こんな都合の良い夢を見ているんだ。 ――だって。 近付いて来た、黒いスーツの、背の高い男性。 驚くほどに整った顔立ちに、柔らかな表情。 彼は周囲が振り返るようなイケメンだった。 「――お久しぶり、美咲」 そう言って、屈託なく微笑む。 「――シンくん」 ほら、都合の良い夢だ。
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