天使の憂鬱

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「えっ?」 と瞬くパリスを前に、桜はもう一度声を上げる。 「私も連れて行ってほしいの」 退屈で仕方なくて、という言葉を飲み込み、 「私もシーレンのお祝いをしたいし、パーティに参加したい!」 強くそう告げた。 パリスはその勢いに驚きつつ、そっと馨に視線を移す。 「馨は?」 「僕は家で本を読んでたい」 「本当に正反対なところがある双子だね」 とパリスは小さく笑った。
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