20612人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっ?」
と瞬くパリスを前に、桜はもう一度声を上げる。
「私も連れて行ってほしいの」
退屈で仕方なくて、という言葉を飲み込み、
「私もシーレンのお祝いをしたいし、パーティに参加したい!」
強くそう告げた。
パリスはその勢いに驚きつつ、そっと馨に視線を移す。
「馨は?」
「僕は家で本を読んでたい」
「本当に正反対なところがある双子だね」
とパリスは小さく笑った。
最初のコメントを投稿しよう!