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「桜、雄太くんは、私に一目惚れしたとかそういうわけじゃなくてね。運命だったのよ」
まりあはクスクス笑って、雄太に寄り添う。
「もう、またのろけ?」
桜は呆れたように言いながらも、少しドキドキしていた。
ママがパパに出会ったように、
もしかしたら、自分も出会えるかもしれないんだ――と。
そして、すぐに『いやいや、私の運命の人はルカなんだけどね』と首を振る。
「それじゃあ、行こうか、桜」
手を差し伸べるパリスに、桜は「はい」と頷く。
素敵な予感にただドキドキしていた。
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