20597人が本棚に入れています
本棚に追加
シン君と別れて、9年……になるのかな?
すごく大人びて、別人のようだと思ったけど、
やっぱりシン君や周りを取り囲む仲間たちは変わってないんだ。
そう思うと、まるで故郷に帰って来たように、温かい気持ちなることを感じた。
「ねぇ、シン君。
菅野家のみんなのこと、教えてほしいな」
「えっ?」
「りおはシン君のことは教えてくれたけど、菅野家の細かいことを教えてくれたわけじゃないの。
もし良かったら、教えてもらえる?みんなのこと」
そっと尋ねる美咲に、
「もちろんだよ」
とシンは優しく微笑んで頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!