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必要な物を手に、洗面所に向かう。
全身鏡も買わなきゃなぁ。
と心で漏らして、鏡の前に立った。
そこに写るのは、27歳になった自分の姿。
りおと話すと、つい高校生の頃に気持ちが戻ってしまうけれど、鏡を見ることで、今の時代に帰って来た気分になった。
高校生の頃か。
真面目なだけが取り柄で学級委員なんてやっていたものの、平凡な学生だった。
そんな私の前に現れた、少し変わった王子様みたいな男の子・菅野真くんは、私の人生のすべてを変えてくれたな……。
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