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「藤堂美咲さん」
名前を呼ばれて、壇上に上がり、トロフィーを受け取る。
フラッシュの光と、たくさんの拍手。
すべてが現実のこととは思えず、地に足が着いていない気がした。
もしかしたら、夢なのかもしれない。
都合の良い夢を見ているのかもしれない。
受け取ったトロフィーをスタッフに預けて、その後のパーティに参加しながら、
緊張と興奮から、ほんの少しのアルコールでフワフワとした気分になり、更に現実感を失わせた。
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