1章 神様はクズでした。

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 渡された黒い玉を素直に受け取る私。ただで貰えるなら貰っておきますよ、もちろん。  黒光りしていて不気味ですが。 「これは、何ですか?」 「秘密よ。」  即答ですか。  ニッコリと答えるお姉さん。その笑顔が怖いです。 「・・・毒じゃないですよね。」 「ええ。・・・ただ、効き始めるのにかなり時間はかかるわ。」  効く? 「薬かなんかですか?」 「さぁ?それはどうかしら?」  いたずらっぽく笑っていますが、私にとっては大事なんですよ。命にかかわるかもしれないのですから。 「・・・大丈夫ですよね?」 「いいからいいから、飲みなさいって。」  「あのクズに見られないうちに」と、お姉さんが小声で囁きました。  ・・・見られるのがまずいんですか。そうですか。 「だったらなおさらじゃないですか。」 「んもう、じれったいわね。飲みなさいよ、ほら。」  それでもなお私がもたつくと、お姉さんが黒い玉を奪い取り、無理やり私の口に押し込みました。 「・・・んむっ!!」  突然のことに、反射神経が鈍い私では抵抗できるはずもなく、黒い玉は食道をつたいポチャンと、胃の中に落ちました。  確かに落ちた音がしました。・・・たまにありませんか?そういうこと。
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