1章 神様はクズでした。

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 まあ、それはいいです。  黒い玉を飲み込んだ私の身には、 「何にも起こらない・・・。」  なんの変化も見られませんでした、残念。いつもどおりの私です。貧乳で、鈍くさくて、小さくて、ブサイクな私です、こんにちは。  飲むことに対して、粘った甲斐がありませんでした。粘れば、なんか起こった時に「こうなると思ったから~」とか何とか言えるんですけどね。  かなり拍子抜けしている私にお姉さんは言います。 「まあ、この黒い玉に関しては神族に会えばわかるかもね。・・・会えないと思うけど。」  ・・・そりゃあ、ないでしょう。それじゃあ、一生わからないじゃないですか。 「わからなくていいのよ。」 「私が困りますよ。」 「私は困らないわ。」  いや、そうではなく・・・。 「と、いうわけで。私が勝手に付加する能力を発表しまぁ~す!」  お姉さんが無理やり話を変えました。なんかもう、とっとと異世界に行きたいのですが。 「身体再生能力でーす。以上!!」  あれ?思ったより少ないですね。・・・もっとバンバン付けられるものだと思いましたが。 「・・・意外と悠ちゃんの魂のステータスが高くて、ね。付け過ぎると逆に良くないのよ。」  そういうものなんですね。私にとっては助かりますけど。  でも、魂のステータスが高いって・・・つまり、
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