1章 神様はクズでした。

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「チート並みって言うことだね。」  その甘ったるい声は、クズじゃないですか。久しぶりですね。空気になったのかと思いましたよ。  復活してもきのこはそのままなんですね。とてもウケると思います。良かったですね、人気者ですよ。  ちっとも羨ましくはありませんが。  おや?クズはお姉さんのもとへ、慰めてくれと言わんばかりに駆け寄っていますよ。 「・・・。ハ、ハニー・・・?」 「・・・クズが。」 「・・・・・・ぐすん。」  お姉さんの一言、強烈です。あの低いトーンで言われると怖くて夜眠れなさそうですね。  しかし、M男は歓喜。さあさあ、M男の皆さん罵られてください。私はその様子をニヤニヤしながら見ていますから。  クズは当然M男ではないので再び落ちこみました。今度は、自身の体に生えたカビと話してます。  ざまぁ。そして、汚い。 「さて、悠ちゃん。」  お姉さんの声で、ふと我に返りました。そうだ、こんなクズの相手をしている場合じゃない。 「はいはい、何でしょう。」 「これから行く世界は山田くんと同じ『アルファラリア』という世界よ。」  ボサ山くんと同じですかぁ・・・。なんか不服ですね。  
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