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見事に全員を倒してあの人だけが残った。
不良なのかも分からない、染めずに痛んでいない綺麗なままの黒髪。
それがいっそう存在感を強くさせる。
顔立ちは、所謂イケメンの部類に入るんだろう。ムカつく。
「思い出した、神崎零(かんざきれい)。ここら辺で有名なfreyのトップだよ。」
「フレイ?トップ?」
「要は、最強ってこと。」
徹の言葉を聞いて、俺はあまり腑に落ちなかった。
もう一度外を見てみると、ちょうどあの人と 目が合った。
吸い込まれるような、漆黒の瞳だった。
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