第1章

4/7
34人が本棚に入れています
本棚に追加
/78ページ
見事に全員を倒してあの人だけが残った。 不良なのかも分からない、染めずに痛んでいない綺麗なままの黒髪。 それがいっそう存在感を強くさせる。 顔立ちは、所謂イケメンの部類に入るんだろう。ムカつく。 「思い出した、神崎零(かんざきれい)。ここら辺で有名なfreyのトップだよ。」 「フレイ?トップ?」 「要は、最強ってこと。」 徹の言葉を聞いて、俺はあまり腑に落ちなかった。 もう一度外を見てみると、ちょうどあの人と 目が合った。 吸い込まれるような、漆黒の瞳だった。
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!