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というわけで。
やってきましたfreyの溜まり場と言われる場所へ。
今さらながらに緊張というか、怖くなってきたぞー。
よくよく考えれば零はfreyのトップでいまから会うのは不良さんたちだろう。
至って外見は普通な零と一緒に居るとトップということを忘れてしまう。
まあ、命の危機を感じたら零に助けを求めればいいか。
カラン、と鈴の音がドアを開けると同時に聞こえた。
なんか、思ってたイメージと全然違うんですけど。
これは、バーか何かか?
「そうちょおおおおお!!!!!」
急に聞こえた叫び声にあわわと驚いて零の後ろにさっと避難した。
「お勤めご苦労様です!!大丈夫でしたか!!何かありませんでしたか!!」
「……廉、黙れ。」
「はい!黙ります!!」
何コレ。
そろーっと見てみると、零の目の前には瞳をキラキラさせた忠犬がいた。
なんか、しっぽが見えるぞー。
じっと見ていたら目が合い、一瞬きょとんとした顔をしてすぐに睨まれた。
……怖い。
「てめぇ、何零サンの後ろに引っ付いてんだ。ああ?」
こええええええ。
めっちゃ睨まれてんぞ。命の危機だぞ。
「ひい、す、すいま……」
「羨ましいじゃねーかコノヤロウ!!」
「……は?」
え、殺されるパターンじゃないの?
羨ましいの?
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