深碧の瞳

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「初めまして月島紫門です。 勝手に皆さんのパソコン画面を 覗かせて頂きますが 気にせずそのまま仕事を 続けていて下さい」 全員が起立して迎えた親会社のCEO。 それほどの地位の人が直々に こんな下請け会社に現れるなんて 珍しい事なだけに変な緊張感が オフィスの中に張りつめる。 けれど、私だけは… 唖然としていた。 高級ブランドのスーツを身にまとい そこで挨拶をしているのは… 間違いなくあの深碧の瞳。 無造作に下されていた前髪は キッチリとまとめられていて それこそCEOらしいオーラを 放ちながら穏やかに 笑みを浮かべている。
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