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海中から天使が顔を出す。
「………鬼確認…殲滅対象確認…攻撃開始」
そう言葉を発すると手に持っていた弓の弦を引いて手を離す。
「っ!?」
背筋に冷たい何かが走った瞬間にその場から離れる。
さっきまで自分がいた所の海水が蒸発していた。
「相変わらず下級の癖に良い武器をお持ちで」
天使は外したことが分かるとまた自分に狙いを定めてくる。
「そう何回もやらせるか!」
腰のベルトに差していたナイフを3本投げ、そのまま突っ込む。
天使はナイフを回避する。
「そこっ!!」
回避した先に回り込んで弓目掛けて蹴りを放つ。
「…ッ!」
天使の手から弓が離れる。ここぞとばかりに叩き込む。
天使の顔が苦痛に歪んだ。
「今だな」
そう思い一旦距離を取る。
「これを使うのも久しぶりだな」
そう言いながら自身の魔力と海の魔力を混ぜ合わせる。
「とりあえず逃げるなら今のうちだぞ?」
魔力と魔力が合わさり天使の周りに波が立ち始める。
「なんて言ってる間にもう終わるけどな」
波が天使を包みこみ
「じゃあな《海神の華》」
爆散した。
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