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目の前から四人組の男女がこちらへ歩いてきた。
「頭領の方はもう終わったのか」
そう声をかけてきたのは白い髪を背中あたりまで伸ばしている青年。
「終わったぞー。瞬鬼、お前は?」
「しっかり片付けてきた」
『瞬鬼』は眠そうな顔をしながらも仕事はしっかり片付けてきたらしい。
「そうかそうか、じゃあ次は哭鬼」
「ちゃんと片付けたよ。依頼人から報酬も回収したし」
そう答えるのは『哭鬼』
紅と蒼のオッドアイをもつ中性的な少女。
外見は大人しいのに金が絡むと一変して口煩いのだ。
「よくやった、じゃあ次「にゃるぼー!!」グボォ!?」
いきなり腹に衝撃が走った。
「楡鬼っ!いきなり何だ!」
「挨拶だ(キリッ」
「キリッじゃねぇよ!はぁ、んで楡鬼は終わったんか?」
「当たり前、何事もなく終わったよ」
俺に肘鉄を食らわせてきた『楡鬼』は可愛い顔して凄くアグレッシブだ。
あんな挨拶を毎回されたんじゃ身が保たんよ。
「ったく。最後は爽鬼か」
「こっちも滞りなく、、、って言いたいところだけどどうも奴等が絡んでるみたいだね、『天使』が紛れてたよ」
そう言うのは『爽鬼』
爽やかな顔をしているがゴリゴリマッチョなイケメンだ。
「マジかよ、当分は村に引きこもるつもりだったのによ」
「まぁここでうだうだしてても仕方ないから村に戻らない?」
「楡鬼の言う通りだな、瞬鬼頼む」
「はいよ、《星を辿る道標(スターライト・サークル)》」
瞬鬼がそう唱えると目の前の景色が変わった。
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