第一章 鬼宴ってなんぞや?

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所変わって我らが『葵柊村』に戻ってきた。 「とりあえず屋敷に戻るか」 「そうだね、もうお腹ペコペコなんだけど」 哭鬼は腹が減って項垂れている。 「あー、んじゃ先に戻っておいてくれ」 「んあ?なんかあるのか?」 「得物の補充と薬が尽きてね」 爽鬼は色々と補充が必要の様だ。 そういえば俺も道具の調達をしなければならなかったな。 「俺も行くか」 「じゃあとりあえず皆で行こう?」 「盾鬼に顔を見せるのもいいね」 「えー、お腹減ったんだけどー」 「じゃあ哭鬼は先に帰っとくか?」 「いや、行くけど」 「なら行くか」 さて、『盾鬼』の店に向かいますか。 _____________________________________ 盾鬼の店の看板は紫苑の花をモチーフに作られている。 店の名前は『雑貨屋~紫苑~』 「盾鬼ー、邪魔するぞー」 店の中に入ると白と薄紫のグラデーションが独特な髪で目元が隠れている少年が座っていた。 「......いらっしゃい」
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