第一章 鬼宴ってなんぞや?

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「ちょっと翠鬼に雄鬼に咲鬼!そんな走らないのー!」 「と…冬鬼か」 「あっ!頭領おかえりなさい」 子供達、『翠鬼』『雄鬼』『咲鬼』に揉みくちゃにされながら走ってきた女性、『冬鬼』に挨拶をした。 冬鬼は黒髪で少し背が低い『鬼宴』の母親的存在だ。 「ちょっと皆!頭領から降りなさい!」 「「「えー」」」 「えーじゃないの!」 「「「はーい」」」 子供達がやっと降りてくれた。 「ヨイショ!ふー、んじゃ改めてただいま」 「「「「おかえりなさい!」」」」 「この子達見ると帰ってきた感じがするね」 「そうだな」 「それよりお腹空いたー!」 哭鬼は余程腹が減っているらしい。 「詩鬼が夕飯の支度に入ってますよ」 「ほんと!?やった!」 「詩鬼の飯が久々な気がするな」 「3日振り位?」 「依頼に出たのがそのくらいだからそうだな」 「んじゃ早く入ろうか」 皆で話しながら屋敷に入っていった。
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