第一章 鬼宴ってなんぞや?

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屋敷に入ったらメイド服を着た女性が挨拶をしてきた。 「あら、皆さんおかえりなさい」 「晴鬼か。ただいま」 「晴姉ただいま!」 「あらあら、楡鬼ちゃんおかえり」 「晴さん、今回はメイド服ですか」 「似合ってるでしょ?なんなら瞬鬼ちゃんも燕尾服着てみる?」 「全力で遠慮させていただきます」 「あら残念」 『晴鬼』は穏やかだが不思議な雰囲気を纏った仮装が好きなお姉さんだ。 今回はメイド服らしい。ちなみに前回は巫女服だった。 俺と瞬鬼が頭の上がらない数少ない人物だ。 「晴鬼、他の奴らは?」 「いつも通り自由にやってますよ」 屋敷内に若い男性の声が響き渡る。 『皆さーん!夕御飯の準備が出来ました!食堂に集まって下さーい!』 「丁度飯の準備が出来たみたいだな」 「詩鬼のご飯!?」 放送が鳴り止むと同時に哭鬼が食堂に向かって駆け出した。 「あらあら、哭鬼ちゃんそんなに走ったら転けるわよ~?」 晴鬼が声をかけるも耳に入ってないようだ。 そういえば俺も腹が減ってきた。 腹の虫が詩鬼の飯を求めているかのように空腹を訴えている。 「さて、詩鬼の飯が冷める前に俺達も食堂に行くか」
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