心の安定剤

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葵さんのマンションの前から 澤木さんと一緒にまた歩き出す。 「月島さんと谷原さんって やっぱり怪しいよね」 楽しそうに話す澤木さんの笑顔が 無性に俺を苛立たせた。 「人の事なんてどうでも いいんじゃないの」 冷たく言い放った俺に 澤木さんは一瞬瞳を潤ませたけど それでも懲りずに早足でついて来て 俺の顔を覗きこむ。
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