失望

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「夜道に一人歩きは危険ですから 散歩がてらに送らせて下さい」 なんて言われて、 夜の坂道を月島さんと歩く。 三日月が浮かんだ空と 柔らかく肌を撫でて行く 春の夜風はなんとなく心地がいい。 「だけど月島さんはまだお若いのに CEOなんてすごいですね」 私の掛けた言葉に月島さんは 三日月を見上げながらポツリと 呟いた。
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