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頬に触れるまであと1cm。
その位置で止められた手からは
触れていないにも関わらず
微かに温もりを感じて
胸が苦しくなった。
どうする事も出来ずに
お互いがゆらりゆらりと
瞳を揺らしながら見つめ合う。
「…僕は…
谷原さんの全てを知りたい。
そして谷原さんにも
僕の全てを知って欲しい。
どんなあなたでも受け止めます。
だから…」
その時、少し離れたその場所から
私と月島さんの姿に気付いた
澤木さんの声が響く。
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