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大河にそれを打ち明けた時
彼もショックを受けていた。
男の立場からすれば
パートナーを満足させられない
自分に自信を失くして
しまうかもしれない。
私は…ずっと桐生を
傷つけて来ただけだった。
静かに桐生の部屋を出て
微かに頭を出し始めた太陽に
目を細めながら坂道を下る。
心の安定剤…。
そう言ってくれただけで
この4年間はそれなりに
幸せだったと今なら思える。
けれどもう…
これ以上、私は
桐生を傷つける訳には行かない。
そして月島さんも…。
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