消えない傷

21/22
836人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「何があったの?」 車のキーをテーブルに置いた 彩音が俺の顔を覗き込む。 「なんとなく会いたくなっただけ」 その言葉に困った顔を浮かべる 彩音が俺の隣に腰かける。 「変わってないね」 彩音は俺が葵さんと 出会う前のセフレだった。 だけど葵さんと 肌を重ねるようになって 旦那の浮気が原因で離婚して 苦しんでる葵さんを見てたら 不倫してる自分が 無性に薄汚く感じて 彩音とは別れた。 ただ… 彼女とは何しろ肌が合う。 結婚している彼女にとって 俺は若くて都合のいいおもちゃ。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!