長い夜

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「紫門…お待たせ…」 彼の名を呼び捨てにする事に 少し照れながら声を掛ければ 振り返った瞳は、やはり キラキラと輝いて。 「うん。 じゃ…行こうか」 立ち上がった彼は 優しく私の手を握りしめた。 「バッグ持つよ」 私の手からバッグを取り上げて 歩き始めた彼は繋いでいた手を 指まで絡めた。
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