溺れる躰

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「葵のおかげでまた僕は 男を取り戻せた。 だから僕はもう葵以外の女は 抱かないと誓う。 いや…たぶんもう葵じゃなきゃ だめだと自分で思うよ」 「…紫門…」 「葵の躰に桐生君の痕跡が こんなにも残されていても… 僕は葵が欲しいと思ったから」 彼がコツンと指先で弾いた 私の鎖骨。 そこには薄紫の痕が薄っすらと 残っていた。 「あっ…ご…ごめんなさい」 今更そんな事に気付いた自分が とてつもなく淫らな女に感じて たまらない気分になる。
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