溺れる躰

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「葵のせいじゃないだろ。 でもそれがあったからこそ… 桐生君に負けたくないと思った。 葵から桐生君を全て消し去りたい… そう思ったらね… 蘇る事が出来たみたい」 そう言って優しく微笑んだ彼に また胸がきゅっと苦しくなる。 「先に謝っておくね。 僕はもう葵を手離せないよ。 何度でも繋がりたい。 いつも触れていたい。 覚えたての何とかってヤツだから。 覚悟しておいて」 「…ぷっ…」 小さく吹き出した私に 彼もクスリと笑う。
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