溺れる躰

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飽きる事もないままに 何度も繋がり合う。 鎖骨に残された薄紫の痕は 彼の唇でさらに色濃く変えられて。 空が白み始めた頃には もう私の躰は完全に彼の 虜にされていた。 ほとんど眠る事もないままに 躰を重ね合っていると カーテンの隙間から 昇り始めた太陽の光が差し込み 私たちを照らし出す。 「もう朝になっちゃった…」 呟いた私に彼はクスッと微笑んで おでこにキスを落とした。
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