第2楽章~預言が示す2人~

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「ま、そんなところだ。以上で長い説明はおわり」 コムイさんは右手を差し出してウインク。 「一緒に世界のためにがんばりましょう。一銭にもなんないけどね」 「「はい!」」 ギュ。 コムイさんと強く握手を交わし、ようやっと入団した気分になった。 「ようこそ黒の教団へ」 コムイさんによると、なんとヘブラスカもエクソシストらしい。 これには私もアレンも驚いた。 ヘブラスカは例のキューブの適合者で、教団創設時からずーっとここにいるんだって。 「アレン、ミュア……お前たちに神の加護があらんことを…」 ☆ その後、リナリーに個人部屋を案内されてアレンとは隣同士になった。 多分、コムイさんの計らいだろう。 部屋の前でアレンと別れた後、リナリーから団服を手渡された。 「はいこれ。ミュアの団服よ」 「わぁー、ありがとうリナリー!」 早速自分の体に当ててみる。 「…あ、これリナリーのとちょっとデザイン違う?」 私の団服は襟元にリボンがあり、ふっくらとしたパフスリーブになっていて、愛らしさを演出している。 さらに、団服とセットらしいリボン付きベレー帽もキュートだ。 「ええ、ミュアに似合うデザインにしてもらったの。入団おめでとう。これから一緒に頑張りましょうね」 リナリーの笑顔にこっちもみるみる表情が明るくなる。 「うん! よろしくね!」 ──前略、お父さんお母さん。 私、なんとかここでやっていこうと思います! ミュア・アヴァンシア。16歳。 エクソシストとしての日々はまだ始まったばかり──。
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