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「あれ?何処だここ?」
俺、小鳥遊 煌(たかなし こう)は気が付いたら何もない、上下左右全てが真っ白な空間に浮かんでいた。
「………寝るか」
そして俺はスヤスヤと寝息をたてて眠っていt「起きて!」……起こされた。
「んぁ?誰だよ?」
目を擦りながら起き上がると、薄い水色の腰の辺りまで伸びた長髪と髪より少し濃いめの水色の瞳の長身美女がいた。
「こんにちは」
「あ、はい。こんにちは」
突然挨拶をされたので、反射的に答える。
「で、どちら様で?」
「私は貴方が住んでいた地球とは別の世界の世界神をやっているクリアよ」
「?」
何を言っているんだ?頭が逝っちゃっているのか?
「いやいや!別に頭が逝っちゃっている訳じゃないからね!?」
あれ?俺って口に出してたっけ?
「いや、私が心を読めちゃうから」
あ、そうなの?
「そうなの」
ちなみに貴女が神だという証拠はあるか?
「お願いだから言葉に出してよ!お話しようよ!心を読むのはやめるから!」
「はあ、わかったよ。で、証拠は?」
「んー………ちょっと私の背中を見ていてね」
そう言ってクリアは後ろを向く。
クリアの服装は何故か背中が大きく開いているワンピースだ。
「ふんっ!」
クリアがそう言った瞬間にクリアの背中から大きな白い翼が一対現れた。
「これでどう?」
「流石にこれだけ非現実的な事を見せられると信じる他無いな。それで、俺は何故ここにいる?ここは何処だ?何故別世界の世界神が俺の目の前にいる?色々と聞かせて欲しい」
「勿論、説明させてもらうわよ。まあ、とりあえずは座って」
クリアが指をパチンと鳴らすと何処からともなくテーブルや椅子、ティーセットが現れた。
それらは全て煌やクリアと同じように浮かんでおり、煌とクリアはそれぞれ椅子に座った。
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