281人が本棚に入れています
本棚に追加
「まずは何故貴方がここにいるかね。言っておくけど、そちらの世界で言うテンプレとは少し違うわよ」
「つまり俺はあんたらのミスによって死んだ訳ではないと」
「ええ、それで貴方がここにいる理由は、私の世界に適応しているからよ」
「適応している?」
「そうよ。世界というのは刺激を与える事が必要なの。その刺激と言うのは様々で、地球の様な科学が進んでいるところでは新種の病原菌が現れたり、剣と魔法の世界では邪神や魔神が現れたり、何も特徴の無い世界では災害を起こしたりするのよ」
「へえ、その邪神とか魔神って全てが悪という訳ではないんだろ?そいつらを倒そうとする者とかが出て大変じゃあないのか?主に邪神とか魔神とかが」
「あー、勇者に封印されたりとかのことね」
「ああ」
「ここだけの話、邪神とか魔神ってわざと負けているのよ」
「は?何の為に?そいつらにメリットは無くないか?」
「えーっとね………その邪神とかって超がつくほどのドMなのよね」
「…………話が脱線したから戻そうか」
「ですね。それで刺激を与える為に私の世界に適応する他の世界の者を転生させるのよ」
「それが俺だと」
「ええ」
最初のコメントを投稿しよう!