夢と依頼と契約と

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「キョウ!遂にお前もマギになるんだな!」  歩いていると後ろから来た誰かが僕の背中をバシッと叩いた。  振り返ってみると、そいつは親しき友人で。 「まあね」  いつもの暑苦しさが倍増している気がして、苦く笑った。 「お前の神獣は誰だろうな」 「誰だろう。タクは誰だったっけ?」  まるで自分のことのようにそわそわする男。  奴はタクこと染木拓也。僕の親友である。 「俺の神獣は鳳凰だよ。陽菜穂ちゃんな!」  拓也は待ってましたと嬉しそうに相棒の話を始めた。  何回も聞いていることなので聞き流す。 「ちょ、聞いてるか?」 「ん?聞いてないけど」 「そんなストレートに!?」
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