自覚

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しかし電話を切った俺は 激しく心を揺さぶられた。 てっきり月島は 美紀と俺の関係を 知っていたものだとばかり 思っていただけに 予想がつかなくなった。 今頃また葵さんは あの男に抱かれているのだろう。 こみ上げる悔しさに 我慢出来なくなって 握りしめた拳を壁にぶつけた。 どうして俺はこうなんだろう。 本当に欲しかったのは…。 いつだって温かな愛だったのに。
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