お別れですよ、魔王さま

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エルフ「あっ、あの私はあくまで好意を一方的に抱いているだけで決して邪な事は考えてなくてですねその」 魔女婆「ふむふむ……ちょいと失礼」(サワッ) エルフ「ひぃっ!」(ビクッ) 魔女婆「取って食うわけじゃないよ……なかなか良い尻だね、安産型だ。身体も弱いわけじゃないし……うん、ちょうど良いね。ガルドラ、この娘後妻として認めるよ。あんたの好みなら娶りな」 執事「……何を言っておる?後妻?」 魔女婆「あぁ言い忘れてたね。あたしゃ後二ヶ月くらいで死ぬ。死んだらこの娘を嫁にしな」 執事「……はっ?」 魔王「ま、魔女婆!?何言ってるの!?」 魔女婆「限界なのさ。人間としては長く生きた方だけどもう寿命さね」 冒険者「……人間?待てよ婆さんあんた幾つだ?」 魔女婆「今年で200になるよ」 冒険者「……あれか、天使とか魔族の血が混じってる人間は長生きするからか」 魔女婆「純粋な人間だよ」 冒険者「ウッソだろおい」 魔女婆「あたしゃ魔力しか持たない特化型の人間だからね。体内の器官全てを魔力で強化し続ければ老化も遅くなり長生き出来るのさ。けど……ここ最近は魔力流出が始まったのさ」
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