邪魔者

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会社を出て足早で駅に向かう。 ただひたすら月島さんに どうやって別れを告げようか それだけを頭の中に巡らせながら 電車に乗り込んだ。 電車の窓に流れる街の灯りが やけに目に沁みて来て。 頭の中に繰り返し響く 月島会長の言葉が私を追い詰めて行く。 『地球の裏側まででも ついて行く覚悟はありますか?』 どれだけ考えてもそこまでの 覚悟なんて今の私には無理だ。
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