迷い道

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それでも言い始めて しまったからには 今更ここで引く訳にも行かなくて。 俺は更に月島に言葉を 投げつけた。 まるでガキの喧嘩みたいだと 思いながらも。 「CEOともなると、 とぼけるのも上手いんですね。 じゃあなぜあの新橋のバーで 俺にあんな言葉を掛けたんです? なぜ数ある下請会社の中で あんな小さなWEBデザイン会社を 選んだんですか? あなたは葵さんのどこを 愛していらっしゃるんですか?」 続けて投げた疑問に 小さくため息を吐き出した月島は ゆっくりとこちらに歩み寄って来る。
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