迷い道

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そしてゆっくりとそれに答えた。 「あの夜の僕は、 飲みなれない酒に酔っていて とても失礼極まりない男でした。 それはきちんと謝ります。 申し訳ありませんでした。 しかしあなたたちが働いていた 会社を選んだのは、 どんな小さな下請会社であれ デザインアワードでの受賞歴もあり 実力あるデザイナーが 所属していることを 知っていたからゆえです。 このプロジェクトを必ず 成功させるには、 優秀な人材を集めたかった。 それだけのことです」 そう言い切って月島は 俺を冷たく見つめる。
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