揺るがされる決意

23/23
前へ
/37ページ
次へ
「桐生?」 私の問いかけにようやく 反応したかのように 視線を向けた桐生の瞳が ゆらゆらと揺れて…。 やがてその瞳が潤み始めた。 「…どうしたの…?」 もう一度問いかけた私の言葉に ゆっくりと開いて行く桐生の唇。 微かに震えた声で桐生が 吐き出したその言葉に 私の心が大きく揺れ出した。 「…お袋が…自殺したそうです」
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

765人が本棚に入れています
本棚に追加