母性

12/40
前へ
/40ページ
次へ
愛して貰えないと分かっていても 母親を嫌いになれなかった桐生。 離婚を機に両親から縁を切られた私。 だけど両親が私を 受け入れてくれなくても 私だって両親を嫌いになんて なれないままなのだから 桐生がどんな母親であれ 嫌いになれないその思いは 痛いくらい分かる。 「あの人…こんな人生でも 幸せだったのかな…」 そう呟いたのを最後に それっきり桐生は 何も喋らなくなった。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

744人が本棚に入れています
本棚に追加