母性

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辿り着いた警察の遺体安置所。 白い布を被されたその姿に 瞳を揺らす桐生の手を ぎゅっと握りしめる。 ゆっくりと歩み寄って そっとめくった布の下には 薄紫色の穏やかな寝顔…。 「…ふ…」 小さく笑った桐生は… そのままそこに崩れ落ちて行った…。 その姿を見つめながら思う。 今の彼を支えられるのは…… 私しかいない、と。
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