母性

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静かな部屋の中に 立ち昇るお線香の香りと 桐生の呼吸。 何も言葉なんてないけれど ただ桐生の背中に頬を寄せて その身体を優しく包み続けた。 今の私に出来る事は、これしかない。 まだ結論は出ないけれど 子供のように私を求める桐生か 大人の対応をしてくれる月島さんか どちらかをセカンドパートナーに 選ばなくてはいけない時期が 来ているのかも知れない。
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