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彩音さんはそのまま桐生の
お母さんの横に作りつけた祭壇で
静かにお線香を上げると
桐生の肩を優しく叩いた。
「さすがに傍には
いてあげられないけど
智樹大丈夫?」
彩音さんの言葉にフッと笑った
桐生はポツリと言葉を吐き出す。
「気持ちはありがたいけど…
彼女がいてくれるから…
彩音は心配しなくていいから」
そう言って私を見つめた桐生の
視線を彩音さんの瞳が
追いかけて来て…
やっぱり鋭く睨まれて。
ああ…そういう事か。
彩音さんも桐生のセフレなんだと
ようやく悟った私。
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