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「…分かった。
だけどお葬式の手配とか
ちゃんと出来る?」
彩音さんの言葉に
コクリと頷いた桐生は
衝撃的な言葉を吐き出した。
「大丈夫だから…。
早く帰らないと旦那が
帰って来るんじゃないの?」
「…うん…。
じゃ何か困る事あったら
遠慮しなくていいからメールしなよ?」
そう言って彩音さんは
私に軽く会釈をすると
静かに部屋を出て行った。
パタンと閉じた
玄関の扉を見つめながら
再び揺れ出した私の心。
…桐生は…
一体、何人の人と
不倫をして来たの…?
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