母性

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「子供の頃に、そう言えば こうして一度だけお袋と 一緒にいなり寿司を作った事が ありました。 あの時は確か… ああ、俺の誕生日だったかも。 そう考えたら俺は… 全くお袋に愛されてなかった 訳でもなかったのかな…」 小さく笑いながら呟く桐生に また胸が苦しくなる。 「自分の子供を愛していない 親なんてきっといないと 私は思ってるけどな」 そう呟きながら自分にも 言い聞かせるように その言葉を噛みしめる。
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