母性

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「普通、親が亡くなったら 行くでしょう?」 その言葉に桐生の綺麗な顔が歪む。 「普通の親じゃないから。 って言うか、今日はもう帰ります。 すみません」 カルボナーラには、ほとんど 手も付けていないのに 立ち上がった桐生は テーブルにお金を置いて 店を出て行ってしまった。 呆然としたままだった私に 澤木さんがポツリと呟く。
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