母性

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そんなはずない…。 桐生がウイルスコードを 仕掛ける意味が分からない。 だって桐生は… このプロジェクトを成功させて SPECの社員を目指すって 私に言っていたのだから…。 桐生はそんな事は絶対しない。 動揺する胸を必死に抑えて 私は月島さんにそれを言った。 「確かにその部分は桐生が ひとりでデザインしています。 だけど…桐生はそんな事はしません」 私の言葉に月島さんは どこか悲しそうな表情を 一瞬見せてから袴田さんに 向かって指示を出した。
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