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「俺の母親は…
ずっと俺を金づるとしか
考えていない人でした…。
毎月毎月…金だけを貰いに
俺に会いに来るだけで…。
子供の頃から愛された記憶なんて
ひとつもなくて…」
そこまで行って言葉を止めた桐生は
私を抱きしめたまま
大きくため息を吐く。
「ふ…こんな事を葵さんに
話したかった訳じゃないのに…」
「いいよ。全部話して。
私が全部受け止めてあげるから」
心からそう思ったから言った。
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