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「たぶん…
CEOを降ろされるって…」
私の言葉に電話の向こうで
桐生はクスッと小さく笑った。
『そういう事ですか。
分かりました。
ああ、あと俺はこれから
お袋の家の片づけに
行かなくてはなので
今日は葵さんこっちに
来なくていいですから。
また…連絡します』
そう言って桐生は
電話を切ってしまった。
切れた電話を耳から離して
呆然とそれを見つめる私に
澤木さんが声を掛けて来る。
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