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俺の返事に月島はフッと小さく笑った。
「なぜ袴田が僕と葵を出逢わせたか。
それはたぶん…
袴田が責任を感じているからです」
「責任…ですか?」
「ええ…。
恐らく袴田は、僕がEDになったのは
美紀が袴田の彼女だった事を
知ったのが原因だと思っている。
ちょうど同じ頃でしたのでね…。
この書類を桐生君に送ったのは
間違いなく袴田だと思います。
しかし…
袴田は根っから悪いヤツじゃない。
少なくとも僕はそう信じたい。
ですから…
僕も僕なりに袴田がなぜ
こんな事をしてしまったのか
調べます。
その結果が出るまで…
桐生君は袴田を刺激せずに
いて頂けませんか?」
月島の言葉に俺はどう返事して
いいものか必死に頭を巡らせた。
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